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1985年、地元の熱意によって旧国鉄高森線から第三セクター「南阿蘇鉄道」(愛称「南鉄」)として誕生しました。地元の公共交通機関として通学や通院のお客さまに利用されてきました。また風光明媚な路線であったことから、開業当初より観光列車としてトロッコ列車「ゆうすげ号」を導入するなど観光面に力を入れ、多くの観光客を運び、楽しませてきました。また、日本一長い駅名「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」は日本の国民的番組「サザエさん」にも登場するなど、地域住民の交通手段としてだけではなく国民の皆さまにも知られる鉄道となりました。最近では、四季を問わず外国からのお客さまも増え、阿蘇観光には欠かせないローカル色豊かな鉄道として愛されています。
2016年4月におきた熊本震災で甚大な被害を受け一時は全線運休となりましたが、皆さまの温かいご支援により7月31日より高森駅~中松駅間(7.1㎞)におきまして部分運転再開までこぎつけております。しかしながら依然として中松駅から立野駅(10.6㎞)に関しましては、約250mに渡り土砂の流入やトンネル、鉄橋に甚大な被害を受け、現在は運転ができない状況です。全国から皆さまの温かいご支援と応援により、平成30年3月3日に全線復旧に向けた最初の工事にやっと入る事ができました。
南鉄を応援いただいた皆さまに社員一同心より深く感謝申し上げます。熊本地震から南阿蘇地域の幹線道路は、徐々に整備され観光客を迎え入れる準備も併せて整いつつありますが、やはり震災前の活気はなく、南阿蘇鉄道も現在運行している高森-中松駅間の運行だけでは震災前の2~3割程度しか回復しておりません。
このような中、一日も早い全線復旧を目指し人員の確保・安全運行できる鉄道施設を改修しながら、全線復旧まで約5年間の長期にわたって公共交通としての使命を果たしていく所存です。これからも大変厳しい状況が続きます。
皆様の温かいご支援をいただき、全線復旧を目指し職員一同がんばっていきたいと思います。
どうぞ今後とも温かいご支援、ご声援をお願いいたします。
2018年3月
南阿蘇鉄道 職員一同
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